81年前の1940年、東京でオリンピックが開催される予定があったことをご存じでしょうか。
当時の機運の高まりを知る手掛かりになるアイテムが富山市で公開されています。
「1940TOKYO」とあしらわれた湯飲み、そして「オリンピック」真ん中にアスリートそして、なぜか「ミルクキャラメル」と書かれたお皿。今でいうノベルティーグッズでしょうか。
富山市教育委埋蔵文化財センター・鹿島昌也専門学芸員:「東京のオリンピックの大会組織委員会とか当時の東京市でオリンピック委員会とか、そういうところで作られるものとは違う民間の方々がオリジナル製品を創作し全国各地に出荷していた」
日中戦争の勃発などで幻となった1940年の東京オリンピック。
富山市の2016年度の調査で当時、陶器店のあった場所から開催を記念して製作された杯が大量に出土しました。
そして今回、6種類の皿や湯飲み茶碗が新たに見つかり、22日から公開されています。
なかにはかなり手の込んだものも。
今回、展示されている茶碗など38点はすべて岐阜県で作られた美濃焼とみられています。
現地の陶器商が全国各地を回って売っていたということです。
富山市教育委埋蔵文化財センター・鹿島昌也専門学芸員:「東京でのオリンピック開催が決定したんですけど、それだけじゃなくて、岐阜や富山とか地方にもオリンピックの機運の盛り上がりが広がっていた」「アジアで初めて開催される予定だったオリンピックですので、どういうものなのか誰も知らない」「陶磁器だけでなく、色々なものにオリンピックのマークとかを付けて商品として販売したり身に着けたり、町に飾ったり、そういったことをしていたみたいです」
幻の東京オリンピックの開催記念アイテムを集めた展示は富山市民俗民芸村で9月26日まで開かれます。
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